【 言ノ葉ト絵ノ葉 】 @myproud_0117 @tukiyotuki [絵ト性ト裸]


此のコラムを書き始めるにあたり先ずは私事を一言。

実はこの2ヶ月半、Club Vijonというライブハウスへ
僕は約10日に1回のペースで通っていた計算になる(笑)

別に常連という訳では無く、只偶然が重なっただけなのだが。

其の聳え立つステージで数多の『旅人』は音を奏で
僕は空間に広がる数多の『世界』を見上げ、
時に悦びを、時に不満や退屈を心裡に抱え乍らも
其の構造を、原因を考え、飽かず通り過ぎて来た。


だから決して此のコラムが予測や推測、思い付きだけで
成り立っていない事を先に御了承頂きたい。
此の2ヶ月半、此のライブハウスのバーカウンターでひとり考え
書き連ねた僕の『結晶』であると胸を張って言えるであろう。


さて、話を本題に移す。


昨夜、此のステージ上で新たに生まれ変わった「rhivs」と言うバンド。


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約1ヶ月振りの公演なのだが、結論から言うならば
新しいDr.A.C.R.kammyの加入でまさか此れ程までに
『音』が激変するとは思わず正直僕は今回、大変驚かされた。

此れはあくまで僕自身の『好み』の問題であり、
押し付ける気は毛頭無かったのだが、密かに心に抱えていた
『足りない』と感じていたもの、少し煩瑣な表現となるが
空間を支配する『密度』音の軽さという課題を彼等は易々とクリアして魅せたのだ。

始まりの一音から客席に点在するドラム缶の上に置かれたカップが
踊り狂う程、びりびりと肌を麻痺させ凄まじく圧迫するかの音圧…

以前、此処で見せた彼等のステージもまた爆音ではあったが
遂に経験し得なかった此の現象が象徴するものは一体、何なのか。

昨夜、其の『刹那』に巡り逢う迄に実はたったひと組だけ
此の現象を起こし僕を心底驚かせた『旅人』が存在する。

Astro Attackという『旅人』が其の『世界』で圧倒し、
興奮状態に否応無く僕は引き擦り込まれた記憶を持つ。

僕は其の際、コラムにだっただろうか。
『rhivsが持たない強み』と描いた程、衝撃的な出来事だったのを
皮膚の感覚を通し今でも鮮明に憶えている。

あれからさほど時は経っていない筈なのだが、
昨夜の彼等は見事、あの凄まじい音圧を、『強み』を
受け手に五感を研ぎ澄まさせる事無く肌の麻痺感覚を介して
否応無しに支配し引きずり込む程のインパクト持つ
強き『energy』を遂に空間に放ったのだ。

僕は此のenergy、波動こそが、トランス状態へと入り込める
『始まり』の感覚だと言う事を今は知っている。

少ない音数をループし呆気なく僕を引きずり込んだ
Whipsと言う異邦の『旅人』に嘗て学んだのだ。

勿論、『爆音』というものは、より大きければ、より音数が多ければ
より技術が凄ければ良いというものでは無い。

受け手に寄り添う事無き『独り善がり』な不快感を其処に伴えば
其れは単なる『ノイズ』でしか無い。

そして『語り部』たる歌い手との調和が崩れれば
声が音に埋もれ、耳に言の葉は、『物語り』は届かず
何の味気も無い只の音の集合体へと成り下がる…。

僕は苦い想いと共に嫌と言う程、此の箱で経験して来た。

然し、彼等の奏でた『音』には其の様な要素は微塵も無く
『彼』は見事なる爆音に力強き調和を魅せ唯一無二の其の歌声で
『音』で描かれた『世界』を感情豊かに、研ぎ澄まされた倍音で増幅
させるかの如く物語り切ってみせた。


…此れは本当に凄い事なのだ。


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僕は奏でられた『音』の余りの心地良さに身体を委ね『彼』の底知れぬ
ポテンシャルの高さにライブ中、思わず幾度も会心の笑みを零した。

彼等に『限界』は無いのかと。

巧くは言えないが、僕らしく表現するなら会場に充満し震える波動に、
構成されたひとつひとつの『音』に、『間』に、バランスに、総てに
『物語』を読み取れる事…

映像に例えるなら、無意識下に飛び込む主人公を取り巻く
細かいディテールとも言おうか。


主人公の紡ぐ物語と其れを取り巻く計算され、拘り抜かれた
小物に至るまでの様々な構成物。
降り注ぐ光と影の綾、僅かな沈黙に漂う纏う空気の微かな匂いまで…

其処まで感じ取れる『映画』とは、必ず『名画』足り得る。

そして彼等はひとつひとつの『物語』に其の爆音と歌声を以て
見事な『名画』を紡ぎ出してみせた。

恐らく僕が今迄見て来たステージ上で繰り広げられた数え切れない程の
『世界』の中で1.2を争う名画だったと言い切れる程の出来上がりだった。

5つの『omnibus movie』は「rhivs」と言う媒介により見事に構成、調和され、
『evol』と言うmovieを見事なる名画を、彼等を知る者、知らぬ者
総てのオーディエンスに対し克明に、鮮やかに映し出し魅せてくれた。

新たなメンバーが加入した事で起きた劇的な化学反応は、
新たな『進化』は、彼等のバンド力を底上げし表現力に
大きな振り幅を与え『彼』に『自由』を与えた。

彼等の紡ぐ『世界』を益々誰にも真似出来ない
『唯一無二』へとまた近付けたのだ。

勿論、芸術という世界はとにかく奥が深い…
彼等を何もかもが『完璧』だと手放しで讃えるつもりは無い。

然し、何時の日か彼等が再び抱える課題をクリアした時が来たなら
僕は再び全精力を以て僕の言の葉を以て描く事となるだろう。

此の世に星の数程存在し、溢れ返る『音楽』の中を訪い
新たな『物語り』を探し求め彷徨い渡り歩く僕が、
最終的には何時も捕えられ帰って来る事を欲して止まない
『rhivs』という『旅人』の『世界』

恐らく『進化』を此の瞬間もまた今尚続けているだろう
彼等の『次回監督作』は果たしてどんな『物語』となるのだろうか?



…今からとても楽しみである。



【 rhivs@北堀江Club Vijon~evol 】



今回、いつもライヴ会場に足を運び、自らオーディエンスの中で観衆というだけでなく
writer、photographerとしてアーティスト目線で音を表現する彼女たちのライヴレポを
掲載させて頂きました。(無断でww…失礼)
とても有り難い作品、言葉の数々、前の「ライフワーク」で綴った様に、波動デアル。

さあ、押し返す準備をしよう。



yoshiS


http://rhivs.com/











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